地域のボウリング人口 増やしたい

　○…過去に大磯で開かれた大会で上位入賞。「良い思い出のある場所だけれど、まさか働くことになるとは」と運命のいたずらを感じている。大磯プリンスホテルボウリングセンターの営業形態変更に携わるスタッフとして、３月頃から大磯へ。現在は品川プリンスと大磯を行き来しながらフロント業務やマイボールの調整、利用者の要望に応じてアドバイスをすることもある。「感染症対策を徹底しているので、運動不足解消などに利用してもらえれば。今後はイベントを増やして幅広い世代に楽しんでもらい、地域のボウリング人口を増やしたい」

　○…小学３年から高校まで野球に熱中し、走り込みで体力や体幹を鍛えた。大学ではサイクリングサークルに所属。長距離フェリーや選挙事務所など様々なアルバイトで資金をためて、自転車で日本一周を達成した。「野宿中心だったので職務質問をされたことも」と頭をかく。卒業後は清掃業に就いたが、友人と久しぶりに出かけたボウリングで転機が訪れた。

　○…「マイボールを持った隣のレーンのおじさんが涼しい顔で高スコアを連発していたのがくやしくて。プロスポーツの世界に興味があったので、自分もマイボールを持とう、やるからにはプロを目指そうと」。仕事帰りや休日にボウリング場に通いつめ、アルバイトも開始。プロのアドバイスも受けつつ技術を磨き、３回目のプロテストで夢を叶えた。全国を巡り、１大会で50ゲーム投げることもあるプロの世界。「持久力やメンタルの管理が大切。上達のコツは力を抜くことと、自分を否定しないこと。不安から失敗は生まれる」

　○…旅行や登山が趣味。「海外も国内も行きたい所・やりたいことは山ほどあるけれど、まずはコロナの収束ですね」