大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2023.07.07
長年アオバトの幼鳥の研究を続ける
小野 肇さん
茅ヶ崎市在住 69歳
幼鳥の不思議を追う
○…「今日は100羽も来たんだよ」と記録ノートを開く。約20年間、アオバトが飛来する時期は朝6時から10時にかけて大磯町の照ヶ崎海岸に通い、海水を飲みにやってくるアオバトの飛来数を記録している。記録は所属する野鳥観察グループ「こまたん」のHPに転記し、会員に配信されるメールで知らせる。「オスが多くなってきたから、そろそろ繁殖が始まると思う」と、研究対象の幼鳥がやってくる兆候に目を輝かせる。
○…横須賀生まれ、茅ヶ崎育ち。鎌倉高校時代は校舎から海を見て癒された。学校の先生を目指し玉川大学の教育学科へ進学し、卒業後は小学校教員として長年勤めた。「ドッヂボールや掃除の時間など思い出がたくさんある。毎日が楽しかった」としみじみ。
○…2002年にアオバト観察会に参加したことが研究のきっかけ。丹沢で巣の中にヒナを見つけた。その後海岸で見た幼鳥に2本の白い筋を見つけ、白い筋1本の成鳥と幼鳥との境目はどこなのか気になった。こまたんのメンバーに幼鳥をテーマに研究するメンバーがいなかったこともあり、皆興味深々で話を聞いてくれた。照ヶ崎海岸に通う中で、声をかけてくれる人も多く、同じくアオバトに惹かれて海岸に訪れた人と話に花を咲かせることも。そんな人との出会いも研究の楽しみとなっている。
○…今後も幼鳥研究は続く。「アオバトは見た目もきれいだし、まだ分かっていない謎がたくさんあり、調べると新しい発見もある。一生かけて取り組みたいテーマ」と熱を込めた。「アマチュアだから結果が出なくても良い。分からないことをずっと調べて楽しむことができる。だから続けられる」と今日もノートを開き、アオバトの不思議を追っていく。
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