多重債務・離婚の相談も 法テラス小田原が無料相談利用を呼びかけ
法的トラブルの解決に必要な情報やサービスを提供する日本司法支援センター(法テラス)。長引く不況を背景に、多重債務の相談も多いという。
法テラス小田原の内山修一支部長によると、ここ数年、全体の相談は毎月250件前後でほぼ横ばいだが、多重債務や破産等のトラブルが多く、毎月100件前後を推移している。離婚やDV(ドメスティックバイオレンス)の相談も、今年5月は100件を超えた。その他、金銭、不動産、労働のトラブルも目立つ。「トラブルを一人で抱え込まず、一度専門家に相談することが大事。法テラスに電話をもらえれば、きちんと道筋をつけることができます」と内山支部長は呼びかけている。
法テラスは(財)法律扶助協会(昭和27年設立)が実施してきた法律扶助業務を引き継ぐかたちで、平成18年10月に設立された。今年で6年目となり、法テラス小田原には5人の情報提供職員が毎日1人ずつ常駐。行政書士や消費生活アドバイザーの有資格者もおり、経済的に余裕のない人に対し弁護士・司法書士の費用などを立て替える民事法律扶助を受けられるかの判断も行っている。「資力に応じて返済額を決めることができます。生活保護受給者は返済免除となりますので、遠慮しないで聞いていただけたら」と、職員は話している。
無料相談の予約は月曜から金曜の午前9時〜午後5時、【電話】050・3383・5370。トラブルが法律相談を必要とするかわからない場合は法テラスコールセンター【電話】0570・078374(平日午前9時〜午後9時、土曜午前9時〜午後5時)まで。
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