10月8日に広島市で発生した雑居ビルの火災を受け、消防庁は飲食店等が入る建物に対し、立入調査を実施するよう全国の消防署に指示した。小田原市消防本部も10月22日から順次、立入調査を行っている。
今回の調査対象は、2階以上のフロアに飲食店があり、300平方メートル以上の広さがある木造の建物。小田原市消防本部が管轄する小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町の2市5町では、小田原市内7カ所と南足柄市内1カ所の計8カ所がこれに該当した。
調査項目は、300平方メートル以上の広さのある建物に設置が義務付けられている自動火災報知設備が、適正な場所に置かれて正常に作動しているか、避難通路に荷物等が置かれていないか、避難訓練が行われているかなどをチェック。消防職員が立ち入り調査したうえで、建物の所有者らに対し、出火防止や避難管理といった火災予防対策の徹底を促した。
11月4日現在、8カ所ある調査対象建物の6カ所の立入調査が終了。予防課は「今のところ目立った違反はない」と話している。
広島市で発生した火災では、火元になった建物を含め5棟が焼損。死者3人、重症者3人を出すなど大きな被害となったが、出火原因は特定されていない。
11月9日から火災予防運動
小田原市消防本部は11月9日(月)から15日(日)までの7日間、秋季火災予防運動を実施する。
この運動は、火災が発生しやすい時期を迎える冬場を前に、火災発生を防止し、人命や財産の損失を防ぐために行われるもの。期間中、小田原市幼年消防クラブの園児による火災予防を呼びかける催事や展示が企画されている。詳細は左記。
○火災予防広報
13日(金)午前9時から正午まで。小田原駅アークロード。同署管轄内の10幼稚園、約330人の年長園児がポケットティッシュを配り啓発活動を行う。
○消防車お絵描き展示会
7日(土)、8日(日)の2日間、午前10時から午後5時まで。ダイナシティウエスト2・3階キャニオン。29園の園児による作品約1000点が展示される。
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