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公開日:2016.10.22

飴細工で日本一
樫の樹・渡邉智世さん

  • 「メルヘンな世界」を表現した渡邉さん

 日本最大の洋菓子作品展「ジャパン・ケーキショー東京」のピエス・アーティスティック(飴細工)の部で、洋菓子店・樫の樹(曽比)の渡邉智世さん(30)=人物風土記で紹介=が1位にあたる日本洋菓子協会連合会会長賞に輝いた。通算9回、ピエスの部に変更してからは4回目の挑戦で、初の栄冠をつかんだ。

 ジャパン・ケーキショーは、デコレーションやチョコレート工芸などの各部門で、国内外のパティシエたちが腕を競うコンテスト。ピエスの部には今年、210点が出品された。渡邉さんは2輪の赤い花の周りにキノコや妖精をあしらった作品で、「可愛くメルヘンな世界」を表現。雫状の茎を黄と青の2層にすることで、見る角度によって色の変化を楽しめる工夫が施されており、「妥協せず、透明感とツヤを追求」し、細部までこだわり抜いた渾身の作品だ。

 受賞の知らせを届けてくれたのは、指導にあたった草間幸シェフ。「嘘ですか?と何度も聞き返したほど信じられなかった」。同僚から祝福され、自然と涙がこぼれたという。ジャパンでの入賞を夢みて作品展に取り組むようになった渡邉さん。これまで一度も入選できず、苦しい時期を乗り越えての受賞に「ようやく飴の扱い方がわかってきた。諦めないで続けて良かった」と笑顔を見せた。草間シェフも「夢を叶えてくれた。このDNAがこれからも続いていけば」と愛弟子の快挙を讃えた。なお樫の樹からは、マジパンの部で桐村美咲さん(24)が銅賞を獲得。2人の作品は当面の間、店頭に飾られる予定だ。

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