錦通りに「溜まり空間」 12月から毎日歩行者天国に

経済

掲載号:2017年11月25日号

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実証実験の様子(2015年)
実証実験の様子(2015年)

 小田原市は12月1日から、「小田原駅周辺歩行者ネットワーク計画」の一環として、小田原駅前の小田原錦通り商店街の一部区間において、歩行者天国の時間延長化を実施する。

 歩行者天国延長化が実施されるのは北條ポケットパーク横の約50mの区間。現在、平日・土曜日の12時〜13時と日曜・祝日の12時〜18時が歩行者天国になっている通りだ。12月以降は曜日を問わず、毎日12時〜18時が車両進入禁止となる。車で錦通りへ進入する際は、その約100m先の錦通り入口交差点から入ることができる。「やっとだね」と話すのは商店街の店主たち。延長化取り組みの話し合いが初めて開かれたのは3年前、2014年11月のことだった。

回遊性図り魅力ある街へ

 市は15年3月、「もてなしの道路空間づくり」「魅力ある商店街づくり」「住みよい居住空間づくり」を3本柱とした「小田原駅周辺歩行者ネットワーク計画」を策定。街路樹の整備や歩道の拡幅工事など、人が歩きやすく、にぎわいや憩いの空間創出につながる取り組みを実施してきた。広場と言えるほど大きなスペースでなくても「溜まり」機能のある空間の存在が街の魅力に通じるという学識経験者の意見から、シンボル的な「歩行者専用空間」として選ばれたのが同区間だった。「人々の回遊性を図り中心市街地を活性化させるのが目的」と市担当者は話す。

 昨年8月までに市は、商店街理事会協議を5回、実証実験14回、交通量調査6回、街頭アンケート3回、店舗アンケート1回、警察協議を3回実施。街頭アンケートでは延長化に賛成が153人、反対19人、わからない16人という結果が出た。「区間を銀座通りやダイヤ街まで延ばせないのか」などの意見もあったが、銀行や有料駐車場があり、車両を使用する店舗も多いことなどから、今回の区間に限られた。商店街の同意を得て昨年10月、小田原警察署へ申請書類を提出。公安委員会などの審議を経て、今回の実施に至った。

 同商店街協同組合の古川孝昭理事長は「歩行者の安全性を考えると、車の流入が減ることは安心して歩けるからいいと思う」としつつも「完全な通行止めではないので、気を付けて歩いてほしい」と注意を呼びかけた。ポケットパークの使い道については「これから考えていく。地域の皆さんの声も反映していきたい」と話した。

位置図
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