版画家石渡武夫さん 100作品目が完成 シリーズ「奈良百点」

文化

掲載号:2018年9月1日号

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作品「東大寺」を持つ石渡武夫さん
作品「東大寺」を持つ石渡武夫さん

 市内久野在住の木版画家・石渡武夫さん(82)が、2010年から取り組んできたシリーズ「奈良百点」の100作品目がこのほど完成した。記念の個展を横浜市内のギャラリーで開く。

 石渡さんは英語の元教師で、小田原市内の高校でも教鞭をとった。40代で木版画に出会い、これまで国内はもとよりスペイン、メキシコなどの版画展にも出品するなど活躍している。春陽会会友。

 「彫りが始まるとホッとします。彫る作業は楽しいですね」。製作現場の自宅で版木に目を落としながらほほ笑む。スケッチをもとに構図を決め下絵を描き、刷り上がりをイメージしながら配色を考え、多色刷りでは数枚に分かれる版木それぞれの彫る部分を決める。「楽しい作業」にたどりつくまでの工程は苦しいことの方が多いのだとか。

 歴史が好きで教員時代から訪れていた奈良。今も年に4回はスケッチに足を運ぶ。骨太で力強い建物が木版画向きで、仏像や寺社、歴史を重ねてきた街並み、豊かな自然など題材も豊富だという。

 足かけ8年で到達した100点目のモチーフは「東大寺」。手前に南大門、奥に大仏殿が見える風景を大胆に切り取った。「刷るときに背景の木の色の乗せ方を、いつもと逆にしたんですよ」。40年以上のキャリアを重ねても、新たな表現方法の探求にも余念がない。

 100作品完成記念の個展は、横浜市のみなとみらい駅改札口近くの「サブウェイギャラリーM」で開催する。奈良県が後援。9月11日(火)〜16日(日)の午前11時〜午後6時30分(最終日4時)。新作を含む約45点を展示する予定。入場無料。

 石渡さんは「ひとつの通過点。描きたいものはまだまだあるので、次は200点を目指したい」と目を輝かせた。

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