小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年10月20日
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二宮尊徳の菩提寺、栢山の善栄寺で「二宮尊徳先生を偲ぶ集い」が10月14日に開催された。もともと二宮総本家が行っていた行事で、20年ほど前から桜井地区自治会連合会が共催し、二宮尊徳の遺徳を偲んでいる。
式典であいさつに立った下田成一実行委員長は映画「二宮金次郎」にふれ、「尊徳先生の教えを桜井地区、小田原だけでなく、全国に広めていけるように頑張っていかなくては」と話した。
尊徳終焉の地、今市(栃木県日光市)からも14人が参列。尊徳の息子、弥太郎の妻・鉸(こう)の人生を描いた「ある女(ひと)の生涯―二宮鉸の軌跡―」を今年9月に執筆した安西悠子さん(91)は、「私たちのまちを復興してくださった尊徳先生は、今でも生きているように感じる。お育ちになられた小田原に来る度に、涙が出ます」と、墓前で静かに手を合わせた。