全日本9人制バレーボール総合男子・女子選手権大会が11月29日(木)〜12月2日(日)、丸善インテックアリーナ大阪(大阪市)ほかで開催され、印刷局小田原(男子)と花王コスメ小田原(女子)が県代表として出場する。
全日本総合選手権は1927年から開催されている、実業団やクラブ、学生、トップリーグ所属チーム等が出場する国内最高峰の大会。今大会では男子56チーム、女子54チームが日本一を目指して熱戦を繰り広げる。
繋いでエースに託す
男子の印刷局小田原は、9月の県予選会を3連勝で優勝。10年振りの全日本総合の出場を決めた。
若返りが進むチームの中心は18歳〜30代前半。平均身長は約180cmと全国レベルでは高くないが、全員で繋いだボールをエースの菅原大樹さん(23)が決めるのが勝ちパターンだ。身長182cmながらブロックの上から打ち抜く跳躍力で、県の決勝ではひとりでチーム得点の半分を叩きだした。
チームの精神的支柱がキャプテンの田中祐次さん(31)。練習でも試合中でも率先して声を出し、選手を鼓舞し続ける。「県の代表として一つでも多く勝ちたい」と力を込める。
これまで全国での最高成績はベスト8。山田勝也監督(43)は、その当時の主力選手だった。「県大会はよく勝ってくれた。まだまだ全国で戦えるようなチームではないが、ベスト8を目指したい」。若さで勢いに乗り大舞台での躍進を狙う。
全員の力で1点
「1本、1本!」「上がるよ」。床を叩くボールの音とともに大きな声が体育館に響く。
女子代表・花王コスメ小田原の選手は、花王コスメプロダクツ小田原(市内寿町)の社員だ。練習は仕事後に週3日、場所は中学校の体育館や西湘地区体育センター、小田原アリーナなど。「あちこち、借りられた場所を使っています」と笑うのは西本芳彦監督(63)。「社会人になってもバレーボールをやりたい、という選手の気持ちに応えたい」と20年以上チームを率いている。
全員年齢が近く、コート内外でもみんな仲が良い。そんなメンバーを束ねるキャプテンの山田美波さん(24)。「キャプテンとして締めなければいけない場面で、締めきれない」とみずからに厳しいが、粘り強い守備が信条のチームにおいて、バックセンターのポジションでプレーでも引っ張る。「全員でつないで全員で1点を取る」。予選を1位通過、そして狙うはベスト8。掲げる全員バレーで全国の強豪に挑む。
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