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商工会議所会頭インタビュー・中 新年にあたり、小田原箱根商工会議所の鈴木悌介会頭に話を聞いた まちなかに人の流れを

経済

公開:2019年1月5日

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鈴木悌介会頭
鈴木悌介会頭

――中心市街地の再開発が続いています

 「お城通りの再開発については、行政にもう少しきちんとした『グランドデザイン』があって欲しかったと思います。ホテルや商業施設というハード整備でありながら、再開発には経済、環境、福祉、子育てなど全部に関わってきます。地域にどんなソフトが必要でそれを実現するためにどういうハードが必要か、という組み立てが本来はあるべきだと思います」

――商工会議所としての関わりは

 「駅前の商業にとって一番大きい要素はやはりお城ですが、再開発ビルが完成すると大きな人の流れができます。私たちとすると駅前商店街とお堀端商店街をもっと歩いて欲しい。一番良いのは、自然にお客さんがワクワクしながら歩いていたらお城に着きましたというものです。そのために駅前ロータリーからどう誘導するか、お城通りの再開発とどのように色分けするのかをトータルで考えなければなりません」

――小田原城周辺でも施設の整備が進んでいます

 「お城周辺で議論が出るのは駐車場の問題です。お城に近いところにバスの駐車場を整備するべきという意見もありますが、私は違うと思います。伊勢神宮では30〜40年前、すぐ近くにバスを停めさせており観光客は参拝してすぐ帰ってしまったそうです。それが800m位離れた市営バス駐車場からお宮まで途中のお店を一軒ずつ整備し、その真ん中に赤福が『おかげ横丁』を作りました。それにより今では年間600万人が訪れています。あえて遠くから歩かせ、観光客はお店をみながら買い物をしたり食べたり、そして参拝してまた帰る」

――移動も観光の目的にもなっていると

 「そうなんです。小田原城も駐車場をどこに置くかをよく考えなければなりません。まちを歩かせる導線をつくり、そのなかで商業やサービスをはめ込んでいく構想をもたないと、お城という宝は活きないと思います。行政には、そういうビジョンを持っていただきたい」

――昨年12月に事業承継の取り組みについて発表されました

 「商工会議所では、ここで『事業承継』と『創業』の支援に関する取り組みを開始します。会議所の会員は約3300社で、残念ながら年間約100社が退会されます。理由のほとんどが廃業ですが「周りに迷惑を掛けない今のうちに」と余裕があるうちに廃業する人もいます。一方、会議所の創業塾などで小田原で商売をしたい人もいます。そこで商工会議所と金融機関と税理士会が協定を結び『マッチング』の仕組みを構築しました。簡単に言うと創業したい、辞めたいという人をつなぐ仕組みです。気を付けなければいけないのは、お金を持っていて『地域ブランド』を活用したい人や企業はたくさんいます。そういう人に安易に紹介するのは、必ずしも良いことではない。イイトコ取りでは、地元にとってマイナスのこともありえます。地域や老舗のブランドには、そういう側面もあるので慎重にやらなければなりません」 〈続く〉

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