(一社)茶道裏千家淡交会の第48回関東地区大会が5月18日と19日、湯本富士屋ホテルで開かれた。淡交会は、茶道文化の研究や同門の親睦などを目的に活動している。同大会が小田原支部主管で開かれるのは約20年ぶり。
式典では、1千人を超える参加者の前で裏千家の千宗室家元(淡交会会長)がお点前を披露。静寂に包まれた会場で、会員は家元の所作一つ一つに見入っていた。
大会委員長の飯沼寛雄小田原支部長はあいさつで、小田原合戦の折に一夜城で千利休が茶会を開いたことや、小田原三茶人(益田鈍翁、野崎幻庵、松永耳庵)など、小田原が茶道に縁が深いことを紹介した。家元は、幼少期に祖父母に連れられ東京へ向かう道中で小田原や箱根に立ち寄った思い出に触れ、「令和最初の地区大会が、利休様にご縁のある小田原支部の担当で催させていただいたことを感謝します」と述べた。
式典には黒岩祐治神奈川県知事、牧島かれん衆議院議員、加藤憲一小田原市長、山口昇士箱根町長、冨田幸宏湯河原町長らが来賓で出席した。