小田急グループ 強羅にリノベホテル 企業の保養所を活用

経済

掲載号:2019年8月17日号

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700冊が所蔵されたライブラリーラウンジ
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 小田急電鉄(株)と(株)小田急リゾーツが強羅駅近くに開発を進めていたホテル「箱根ゆとわ」が完成し、8月11日に開業した。かつて企業の保養所だった施設で、近年箱根でも見られるリノベーションの建設手法が取り入れられている。

 企業の保養所および研修所として1984年に建てられた物件を2017年に小田急電鉄が取得、清水建設(株)がリノベーションの設計・施工を請け負った。総工事費は約21億円。

 施設は全72室でホテル棟と長期滞在型のコンドミニアム棟に分かれ、延床面積は約7800平方メートル。コミュニティスペースを多く設け、宿泊者同士が部屋の外で交流をもてるような仕掛けが施されている。運営は小田急リゾーツが担う。

 開業前にあたり式典であいさつに立った小田急電鉄の星野晃司取締役社長は「箱根町強羅の新しい名所となるホテルとして育てあげ、箱根の更なる発展に寄与できれば」と話した。

高い宿泊ニーズ

 町が町内にある宿泊施設について種類ごとに調べた統計データによると、「寮・保養所」は2018年6月時点で163軒。過去10年間で86軒減少している=表。

 町観光課によると、企業が保養所を手放す傾向が顕著になったのはバブル崩壊後。要因には、福利厚生費の削減などがあると考えられる。

 一方、「旅館・ホテル」の軒数はわずかながらも増加傾向。17年には前年を35万人上回る約470万人が箱根の地に宿泊するなど、観光地や保養地としてのニーズも依然として高い。こうした背景もあり、保養所だった施設が今回のケースのように、リノベーションして再活用される例が主流になっているという。

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