小田原・箱根エリアを訪れた高齢者や障害者への福祉の「おもてなし」を学んでもらおうと、箱根町社会福祉協議会が中心となった初の福祉観光ガイドボランティアの養成講座が9月に開講した。
高齢者や障害者が安心して観光を楽しめるよう、福祉の知識や介助方法を身に着けたガイドボランティアを養成しようと、箱根町社会福祉協議会が発案。今年4月、近隣の福祉団体に呼びかけ小田原市社会福祉協議会、おだわら市民交流センターUMECO、箱根ジオパーク推進協議会が賛同、4者の協同開催となった。
箱根町社協の井上靖雄事業係長は「2、3年前から構想していた。来年はオリパラも控えているので配慮が必要な方にも地域性を生かした福祉、観光ガイドを行うことがおもてなしに繋がると思った」と話した。
講座は内容を変えて全3回開催。17日に実施された第1回目は「車いす体験」がテーマで、乗車側と介助側の2人1組で外出体験を行った。UMECOから小田原駅を経由して箱根湯本駅まで移動。商店街周辺を一回りした参加者からは「普段気付かない段差をすごく感じた」「一般の人とぶつかることもあった。介助側が気をつけないと危ない」などの声が聞かれた。
2回目は「視覚障害者誘導法体験」を実施。視覚障害の知識を学んだ後、アイマスクを着用した同伴者の誘導を体験した。介助側は、事前に指導された「おどおどしない」「堂々と」を心がけながら、UMECOから小田原城本丸広場までの道のりを誘導した。
参加者の多くは既に観光ボランティアとして活動している人たち。井上さんは「参加者には今回の学びを、活動に生かしてほしい」と語った。
第3回目は9月30日(月)、「発達障害」「観光ガイド」をテーマにUMECOで開かれる。定員25人、参加無料。問い合わせは箱根町社協【電話】0460・85・9000へ。
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