小田原市立鴨宮中学校で2月9日、トイレ掃除を体験する「神奈川掃除に学ぶ会」が開かれた。
NPO法人日本を美しくする会・神奈川掃除に学ぶ会が主催。同法人は、美しい街づくりや公共施設の環境美化・保全を目的に、全国で清掃活動を展開している。
同校の生徒と教職員のほか、これまで他会場の会にも参加している中学硬式野球チーム・小田原ボーイズの選手らも一緒に掃除に取り組んだ。
明け方に気温が氷点下まで冷え込んだこの日、生徒たちは掃除の手順や担当場所の説明を聞いて午前8時過ぎに作業開始。手指を保護するクリームを塗っているものの、スポンジやタワシを素手で持ち便器や床、手洗い場などを丁寧に磨いていった。
2年生の女子生徒は、「最初は少し嫌だなと思ったけれど、段々きれいになっていく実感があった。やってよかった」とすがすがしい笑顔を見せた。
実行委員長を務めた大川晋作さん(報徳九転十起人生塾)は、「聞くだけでなく実践して分かる学びがある。今回の体験が心の育成につながれば」と感想を話した。