タウンレポート 小田原の郷土文化を今に 父の遺稿を編集し出版

社会

掲載号:2020年4月4日号

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富之助さんの遺稿を読み返す敬士さん
富之助さんの遺稿を読み返す敬士さん

 明治から昭和にかけて小田原の郷土文化をまとめた『小田原叢談(そうだん)』が3月25日に出版された。同書は、小田原町図書館の館長を務めた故・石井富之助さんの遺稿を息子・敬士(たかし)さん(荻窪・79)が編集したもの。

 富之助さんは1906(明治39)年に小田原市に生まれ、34(昭和9)年に小田原町図書館に就職。46(昭和21)年に同館長に就任し、神奈川県図書館協会会長などを経て、89歳で亡くなった。

 館長時代に市内の歴史を綴った会報紙「小田原史談」や地域紙「神静民報」に幼少期からの体験や明治以降の小田原のまちの様子、関東大震災の記憶などについてコラムを寄稿。77(昭和52)年に自身の保管用として原稿用紙544枚分の手書きの原稿を『小田原叢談』としてまとめていた。

 父の影響もあり、敬士さんも県立図書館に就職し、ともに「図書館人」として、地域の歴史や文化を大事に思ってきた。亡くなった後、敬士さんが遺稿を手にした。「小田原に初めてガスが通った時の話や、商店が座売りから陳列式になった話など、父の目を通したまちの様子が面白かった」という。

 そのまま24年の歳月が流れ、転機が訪れたのは今年に入ってから。郷土資料の収集と公開の役割を担ってきた星崎記念館の閉館もあり、「改めて小田原の郷土文化について講演を」と依頼を受け、「(父の遺した文章は)素人による史話だから身近。多くの人に読んでもらいたい」と出版することを決めた。

 約2カ月間かけて史話・小田原風景、文学・芸能・遊び、年中行事のテーマに再編。「現在とは解釈が違う史実もあるかもしれないが、それもまた語り合うテーマにしたい」と極力原文のままとした。敬士さんは、でき上がったばかりの本を手に「小田原に関してのことは、今でも父にかなう気がしない。世に出せてうれしい」と語った。今後、講演も行っていく予定。

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