小田原駅西口の小田原駅前分譲共同ビル(通称・新幹線ビル)の解体工事が7月15日から開始された。
同ビルは1975年にテナントと住宅が入る地上13階、地下1階の共同ビルとして完成。老朽化が進み、2015年の(株)緒方建築事務所(東京都世田谷区)の調査で「震度5弱で倒壊・崩壊の恐れ」があると診断されていた。
万葉倶楽部(株)(本社/小田原市栄町)が再建に向けて13年1月に商業テナント部分の所有権を取得。18年11月に同社を含む同ビル管理組合により建替え決議が成立した。19年7月に同ビルマンション建替組合が設立され、再建計画が進められてきた。
解体工事は21年9月までの14カ月間を予定。解体後には23年年末の竣工をめざし、新しいビルの建設工事が始まる。
同社によると、新たに建設されるビルは地上17階、地下1階建て。高さは市が定める制限値の68・3mとなる。地下1階部分は駐車場、地上1〜3階は商業や医療のテナントが入る。4階から17階は190戸の分譲マンションとなり、最上階の住宅は一戸あたり100平方メートル以上。すでに、入居を希望する多くの問い合わせがあるという。
建替組合の理事長で同社専務取締役の高橋眞己理事長は、「安全第一で進めてまいります。東口のミナカ小田原とともに、小田原の顔になるような、安全なビルを造っていきます」と話している。