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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2020.09.19

文科大臣からの登録証受領
湯河原 富士屋旅館

  • 登録を受けた旧館(昨年11月撮影)

 今年4月3日付の官報で、国登録有形文化財に登録された湯河原町宮上にある「富士屋旅館」の旧館。文部科学大臣から送られた登録有形文化財登録証とプレートが9月9日、町を通じて同旅館に届けられた。

 富士屋旅館の正式な創業年は不明とされているが、1876年には湯河原町内で温泉宿として営まれていたと言われている。旅館は文化財登録された「旧館」と1950年前後に京都から運ばれた材木で建築されたという「洛味荘」、骨組みだけを残し新しく造られた「新館」の3つの建物からなる。

 旧館は1923年頃に建てられたもので、3棟で構成されている旅館の中では最も歴史がある。2階建ての楼閣風建築の客室には座敷飾り、縁側や廊下など外回りの建具には繊細な組子入り硝子戸が多用されるなど大正期の建築の特色が色濃く残されている。関東大震災でほぼ被害がなかったことから、近代和風建築を知るうえでも貴重な建造物として評価された。同旅館の柿崎貴子女将は「歴史のある建物なので大切に守っていきたい」と話した。

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