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公開日:2020.11.21

サッカーチームボアソルチ
「フェアプレー」で初勝利
特別支援級の生徒が所属

  • ボアソルチの大会メンバー(上)と試合の様子=チーム提供

 特別支援級に在籍する中学、高校生によるサッカーチーム「BOA(ボア) SORTE(ソルチ)」が11月15日、初の公式戦として第37回神奈川県ゆうあいピック大会サッカー競技に出場し初勝利を挙げた。

 創設は昨年4月、チーム名はポルトガル語で「幸福」を意味する。小田原市立酒匂中学校で特別支援級の担任を務める柳下仁志さん(40)が、支援級の生徒たちにスポーツを楽しむ機会を持ってほしいと立ち上げた。対象は小田原・足柄下地区の中学校の特別支援級に在籍する生徒。卒業後も活動を継続でき、現在は中学1年生から高校生まで18人ほどが所属している。

 練習は同中学校のグラウンドで1カ月に2〜3回、主に土曜・日曜の午前中。「フェアプレー」を合言葉に、それぞれ運動能力や技術の差があっても、良いプレーをたたえミスをしても励ましの言葉を掛けあう。弟の汎(わたる)さん(酒匂中1年)と参加する大橋美咲さん(同2年)は「シュートが得意。みんなで一緒にやるのが一番」、ゴールキーパーの飯尾俊太さん(同3年)は「シュートを止めたときが楽しい」と笑顔をみせる。

 大会前日の練習ではパス交換やシュート、試合形式に加えスローインの方法なども確認した。初の公式戦となる試合会場は、県立西湘スポーツセンター(市内酒匂)。初戦は前半の4失点が響き0-4で敗れたが、2試合目は序盤から押し気味に進め後半にセンタリングから生まれたゴールを守り切り1-0でうれしい初勝利を飾った。

 柳下さんは「体力だけでなく、仲間を思いやる気持ちなども変化がみられる」と生徒たちの成長を温かく見守っている。ボアソルチへの参加希望は柳下さん【電話】090・9134・3439へ。

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