小田原で活動するソフトボールの小学女子選抜チーム「西湘女子」と、少年チーム「大窪タイフーン」がこのほど、ともに県大会で優勝した。栄冠を勝ち取った県西勢が喜びを語った。
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10月24日に横浜市で開催された「第41回神奈川県少女ソフトボール連盟秋季大会」で優勝したのは西湘女子。小田原、南足柄両市の小学4〜6年生からなる選抜チームで、参加10組の頂点に立った。秋季大会での栄冠は9年振り。
決勝で対戦した横須賀女子は冬季、春季の大会で優勝している強豪チーム。西湘女子は試合開始直後から猛打の洗礼を浴び、初回に4点を先制された。
「負けるかも」。メンバーたちの胸に、大きな不安がよぎった。6年生にとっては、これが小学生最後の大会。「有終の美を飾りたい」。そう願いを込め、この日が12歳の誕生日だったというキャプテンの古里美陽さん(酒匂小6年)が2回にタイムリーヒットを放つと、チームが勢いに乗った。西湘女子はこの回、5点を返して逆転に成功した。
4回にはさらに2点を追加し、7対4で優勝。コーチの古里公一郎さんは「地域に女子チームがなく、普段は男子に交じって練習している。大会前の約2週間しか女子で集まる合同練習ができない中で、よく頑張ってくれた」と語った。
大窪 総力戦で初優勝
小田原市立大窪小学校を拠点に活動する大窪タイフーンは、小学2年生から6年生までの男女16人のチーム。今年9月に14 チームが参加した西湘大会で優勝し、秋季県大会に駒を進めた。
県内から地区予選を制した36チームが参加し、11月1日、8日、14日に横須賀市で開催された秋季県大会。大窪は初戦から準々決勝までの3試合を順調に勝ち上がった。中辻慎太郎君(早川小6年)は、「2試合目からみんなのバッティングが上がった」と話す。
迎えた準決勝の六浦睦スネークス(横浜市)戦では、1回にエラーから失点。最終回まで1対0が続いたが、キャッチャーの井出椋大君(同小6年)は、「相手に流れを持っていかれたときも、みんなで踏ん張れた」と振り返る。菅野孝一監督は常に「思い切って打ってこい」と選手を鼓舞した。そうした中、田中緋珠さん(同小6年)の2ベースヒットを鈴木紳之助君(同小4年)のタイムリーでつないで追いつき、抽選で決勝進出を決めた。
決勝は久村イーグルス(横須賀)に5対0で勝利。主将でピッチャーの大城玲士さん(同小6年)は、「みんなで力を合わせて優勝できた。下級生、指導者、保護者のお陰です」と笑顔を見せた。同大会で小田原勢が頂点を飾るのは11年ぶりで、大窪は初めて。
また、小田原市の酒匂ブルーウェーブが3位になった。
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