真鶴町を拠点に夫婦で移動本屋を運営する「道草書店」(中村竹夫代表)と、町内の母親ら3人で企画した勉強会「真鶴×子育て×SDGs(エスディージーズ)」が1月から月1回、コミュニティ真鶴で開催されている。
SDGsとは国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。昨年、書店を訪れた6歳と2歳の子を育てる玉田麻里さんから「SDGsという言葉を最近よく耳にするようになったが、自分たちにも関係があるのか」と疑問が持ち掛けられた。
中村代表の妻・道子さんは発展途上国の経済や教育課題を考える国際開発学をイギリスの大学院で学んだ経験を持つ。「高齢化を抱える真鶴町で子育てとも関連が深いSDGsを学べる機会を作りたい」と勉強会を企画。玉田さんの友人で子育て中の西村梨沙さんと脇山絵真さんも趣旨に賛同した。
1月に開催された会には地域の母親ら10人が参加。町の現状と照らし合わせながら、「男女の平等」や「フードロス」など、身近な課題を話し合った。参加者は「世界と町の状況がわかり、自分の考えがアップデートできた」など、感想が寄せられた。
中村さんらは「SDGsは身の回りや日常の課題や困りごとに関わっている。自分たちで考え行動していくことが大事」と、3月は映画上映やワークショップを実施していく予定だという。
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