小田原市、南足柄市の少年ソフトボールの選抜チーム「西湘」が、3月27日から30日に山口県で開催された第14回春季全日本小学生男子ソフトボール大会で優勝した。全国制覇は春夏通して初めて。
西湘は毎年小学5年生を対象にセレクションを行い、今回は12チームから19人が選抜された。昨年11月の春季全国大会神奈川県予選で優勝し、全国への切符を手にした。
年明けに緊急事態宣言が発出されると、選手たちは個人練習に励んできた。全国大会前のチーム練習は2日間のみだったが、昨年度、全国制覇を目指すも大会中止により涙をのんだ先輩たちを思い、「大会を開催してもらえるだけありがたい」という気持ちで挑んだ。
前回王者破り勢い乗る
初戦の相手は前回王者の兵庫播州クラブ(兵庫県)。初回に1点を先制されるも、レフトの清水鼓太郎君(富水小)の好守でピンチをしのいだ。接戦を繰り広げ、2対3で迎えた4回裏、2アウトで打席に立った柳田快翔君(町田小)の三遊間を破るヒットを足掛かりに、譲原慧君(酒匂小)がレフト前ヒットでつなぎ、大津輝真君(同)のセンター前ヒットで逆転勝ちを決めた。
優勝候補を4対3で下すと、2戦目の小戸・小松台合同チーム(宮崎県)では高杉蓮君(大窪小)が3塁打を放つなど活躍し8対1、3戦目の安ウイングス(広島県)に2対0で勝利。準決勝の日明ソフトボールクラブ(福岡県)戦では、剛腕ピッチャーを相手に遠藤慶君(芦子小)がセンター前にしぶとく落とすヒットなどで貢献し、相手の守備を乱して2対0で決勝戦へ駒を進めた。
赤江ファイターズ(宮崎県)を迎えての決勝戦では、3回裏に廣瀬智也君(富水小)がフォアボールを選び出塁すると、野村侑平君(同)の2塁打で先制。その後好打線が続き、エースの湯浅拓翔君(同)が準決勝に続き無失点に抑えると、7対0のコールド勝ちで全国の頂点に輝いた。キャプテンの大野華那斗君(千代小)は「すごくうれしい。みんなで声を掛け合い、絶対に勝つぞと頑張りました」と振り返った。高橋貴博監督は「選手の個性を生かした総合力での勝利。本当によく頑張った。夏の連覇に向け、またゼロから練習していきます」と選手を激励した。
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