ガイドナース事業所「にじのそら」 特別な外出をサポート 代表/看護師 府川鈴奈(れな)さん

社会

掲載号:2021年6月5日号

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「にじのそら」を立ち上げた府川さん
「にじのそら」を立ち上げた府川さん

 精神障害や認知症、終末期など自立が困難な人の外出をサポートする看護師「ガイドナース」。受診や買い物などの1、2時間の外出から、家族や友人との外食や日帰り旅行まで幅広く対応する保険外看護サービスで、アテンドナース、プライベートナースとも呼ばれている。

 小田原市清水新田の府川鈴奈さん(32)は昨年7月、ガイドナースを専門で行う事業所「にじのそら」を立ち上げた。府川さんは「やりたいことを諦めてしまっている人や、介助に不安を抱えているご家族を、サポートすることで笑顔にしていきたい」と話している。

 相洋高校を卒業後、県立平塚看護専門学校で学び、21歳で看護師となった府川さん。小田原市立病院や介護付有料老人ホーム、ホスピスに勤務してきた。ガイドナースへの夢を抱くようになったきっかけは新人の頃。末期がんの男性患者が娘の結婚式に行くことを楽しみにしている姿を見て「応援したい」と思ったという。失敗が許されない医療の現場に従事しながらも「楽しみを持つことは心の強みになる。生活の質をもっと大切にしていけたら」と、思いを募らせていった。

コロナ禍での決意

 県西地域では訪問看護ステーションなどで同様のサービスを提供している事業所もあるが、個人で行うことは珍しい。そもそも、ガイドナース自体の認知度は低く「1人でゼロから始めることに不安があった」と振り返る。そんななか、新型コロナの感染が広がり、入院患者や施設入居者の面会や外出が制限されるように。外界から閉ざされた環境で、「元気だった人がどんどん弱っていきました」と、筋力低下や認知症が悪化する様子を目の当たりにした。

 府川さんは「コロナ禍の今だからこそやらなければ。今から動き出すことで打開策が見つかるかもしれない」と決意を固めた。そこで、病院に勤務する傍ら、パンフレットやホームページを作り営業活動を開始。医療施設や介護施設を訪問するうちに相談が少しずつ増え、これまでに10組が利用している。

 遠方からの依頼にも可能な限り対応。看護師だからこそ、かかりつけ医の指示を受けて内服管理や膀胱留置カテーテル、ストマ、酸素吸入、吸引などのさまざまな医療処置ができることが強みだ。さらに車で移動すれば、人との接触も抑えられるので感染症対策にも有効。府川さんは外出の相談を受けると、事前にルートを下見してプランを提案している。「温泉旅行なども、私がいれば叶えられます。人生を思いっきり楽しんでもらえたら」。府川さんの挑戦は始まったばかりだ。

 にじのそらの問い合わせは【電話】080・9354・8387【URL】https://nijinosora.org/

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