小田原市に支店などを構え、ITビジネスを展開するコムテック株式会社(本社・東京都、伊倉宏英代表取締役社長兼CEO)がこのほど、市内栄町に新社屋「コムテック湘南サイトA」を新築。3月30日に竣工式を執り行った。
大雄山線の緑町駅からほど近い立地の新社屋は5階建てで、フロア総面積は約2000平方メートル。1階はミーティングや商談スペース、2階から4階にオフィス機能を持たせた。各階最大70人と、感染症にも配慮した席数レイアウトとしている。
1976年創業の同社は現在、本社と関連企業を含め全国12カ所に拠点を構え、小田原では79年から事業を行ってきた。2010年には化粧石鹸の製造などで障害者の継続的な雇用を目指す(株)リンクラインを市内に設立している。
今回は栄町事業所が手狭になったことや、城山事業所よりも駅から近い場所でのオフィス機能拡充を考え、新社屋の建設に至ったもの。
竣工式では伊倉社長をはじめ、創業者の伊倉佳紀取締役ら約50人が出席。神事の後、佳紀氏は「今回も皆様のアイデアなどにより、立派な建物にしてもらった」と感謝の思いを述べた。
5月から段階的に稼働予定の同社屋ではカスタマーサポートなどでスタッフ約60人が業務を行い、将来的には200人ほどまで規模を拡大するという。伊倉社長は「新しい拠点をトレンドリーディングベースにしたい。近隣地域の雇用を作り出すことも大切な役割だと感じている」と抱負を語った。