仕事終わりに旭丘高校の人工芝グラウンドで練習が始まる。試合さながらの激しさで、息を切らし自分を追い込む。
総勢25人、41〜48歳で構成される西湘WingsFCは、小田原市を拠点に活動しているシニアサッカーチーム。堅守速攻の走るサッカーで、2021年度の県予選(11試合)を全勝で制した。県代表として、5月21日(土)、22日(日)に千葉県で開催されるJFA第10回全日本O-40サッカー大会関東予選会に挑む。
運動量で凌駕
県予選の大一番は、元Jリーガーが多数所属し、2度の全国優勝経験がある横浜シニアとの一戦。門松武寛さん(46)を中心に守りを固め、前方へボールをつなぎ柳下仁志さん(41)が先制。後半立ち上がりに柳下さんが追加点を決める。1点返されるも運動量を落とさず守り切った。
選手兼監督の奥津光弘さん(47)は「通常シニアサッカーはあまり動かないで技術で勝負するが西湘は走る。シニアの常識を覆す」と意気込む。19年度は全国大会に進出したが5位に終わった。前回の経験を生かし、まずは関東制覇を狙う。