神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「生きる名人」に学ぶ リアル寺子屋が始動

コミュニティ社会

公開:2022年9月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
5回を終えて、左から井手さん、神永さん、小林さん親子、プロジェクトメンバーの石塚勝巳さん、渡邉ちい子さん
5回を終えて、左から井手さん、神永さん、小林さん親子、プロジェクトメンバーの石塚勝巳さん、渡邉ちい子さん

 小田原市城山の大久寺で行われている「おだわら版 リアル寺子屋プロジェクト」。毎月1回、さまざまな分野で活躍する地域の人が「先生(生きる名人)」となり、取り組みや展望、生き方を伝えている。これまでに前小田原市長の加藤憲一さん、早瀬のひものの早瀬静佳さん、農家の秋澤史隆さん、ケアマネジャーの遠藤奈由巳さんが登場。子どもから学生、大人まで、毎回50〜100人ほどが熱心に耳を傾けている。

 企画の発端は2019年、大久寺がある第30区自治会の青年部に顔を出すようになった移住者の井手英策さん(50)と、同寺の副住職・小林正行さん(32)の出会いから。慶應義塾大学経済学部教授の井手さんは、就職のことばかり気にしている学生たちを見て「もっと自由な選択肢、さまざまな生き方がある。就職一択の状況を、何とかしなくては」と焦りを感じていたという。一方、小林さんは「寺は本来、人が集う場所。もっと地域の人たちの活動に使ってもらいたい」と考えていた。そこで2人は、「楽しんで生きている人たちに先生になってもらい、多様な生き方を学ぶ"ガチな寺子屋"をやろう」と発案した。

 新型コロナの影響で開始時期は延びたが、多くの人の協力を得て5月にスタート。9月3日に5回目を迎えた。先生を務めたのはブルーベリー農家の小宮真一郎さん(47)。人気だった観光農園を閉じ、故郷の水源と森を守る生き方を選んだ小宮さんに「収入が激減してまで決断した理由とは」など、ざっくばらんな質問が寄せられた。

 本堂で約1時間半の学びの後は、境内で交流を楽しむ参加者たち。地元在住の神永勉さん(45)は、「30区は小田原の中のバチカンのよう。昔から暮らしている人たち、移住してきた人たちが、独立国のように自由に活動できるパワフルなエリア」と話す。

 次回は10月1日(土)午後1時から。まち歩きを通して、地域の今も昔も知っている神永さんから、郷土の魅力と共に楽しく生きるヒントを学ぶ。

土地再生への情熱を語る小宮さん
土地再生への情熱を語る小宮さん

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

商議所が合同入社式

商議所が合同入社式

21事業所124人が参加

4月20日

シネマ館で金次郎鑑賞

シネマ館で金次郎鑑賞

城北RCが市民招き企画

4月20日

相撲取って力比べ

参加募集

相撲取って力比べ

5月4日、早雲杯を初開催

4月20日

親なきあとを支援

親なきあとを支援

 ミニセミナー

4月20日

出馬予定者が討論会

小田原市長選

出馬予定者が討論会

小田原青年会議所が主催

4月20日

求む、纏の振り手

求む、纏の振り手

舞台は北條五代祭り

4月20日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook