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書店文化に灯火 "独立系"地域で創業の動き

文化

公開:2022年10月29日

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 インターネット通販や電子書籍の普及などにより、街の書店の減少が続いている。2000年代初頭に全国で2万店以上あった新刊書店数は1万を割ったとも、8千店ともいわれる中、新たな潮流として小規模ながら個性を打ち出した「独立系書店」の奮闘が各地で始まっている。

 小田原市南町で10月にオープンした「南十字」は、個人で出版業を営む鈴木美咲さん(39)と広告代理店勤務の成川勇也さん(37)、WEB関連のディレクター、剣持貴志さん(37)が立ち上げた書店だ。

 新刊1千冊に古本500冊の中身は単行本から絵本、雑誌、マンガなどカルチャー全般に造詣が深い成川さんを中心に選書。店内には本好きがスペースを借り受ける「1箱本棚」が設けられ、カウンター席ではコーヒーを注文することも。

 「さまざまなレジャーやスマホによる余暇時間の奪い合いでこれまでの書店ビジネスは崩壊した一方で本好き、本屋好きという方たちはいる。そんな人たちが独立系書店に集う傾向は世界中で起こっている」と剣持さん。

 鈴木さんは「オンラインではない場所があることが大事。ふらっと立ち寄ることができ、小田原を訪れる理由にもなるよう長く続けていきたい」と期待を込める。

 「良いまちには本屋を含め、魅力ある文化の拠点がある」(成川さん)。同店が目指すのは本が中心となるコミュニティ創出だ。

人との交流が醍醐味

 移動本屋の運営から今年6月、真鶴町でこども図書館を併設した「道草書店」が開店した。真鶴駅近くの古民家で複合店舗を手掛けるのは2年前に同町へ移住してきた中村竹夫さん(48)と道子さん(34)夫妻。

 自然がある中で子育てを、と訪れた真鶴に当時なかった本屋の役割を担おうと開業した。

 カフェスペースも用意した店舗には、子どもが本を読む間、親はお茶をする和やかな風景も。イベントも多く企画しており、老若男女が訪れている。「本屋として本を売るだけでなく、地域の方や観光の方との交流も生まれ、人と人とのつながりの大きさを感じています」(竹夫さん)。

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