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公開日:2023.09.16

白山中・泉中吹奏楽部
合同チームでも活動
部活の課題解消へ

  • コンサートに向けて合同練習を行う部員=泉中体育館

  • 白山中と泉中が合同練習で演奏の確認を行う

 国が2023年度からの3年間を改革推進期間と位置づけ、段階的に進める部活動の地域移行。小田原市でも持続可能な部活動の在り方について検討が進められている。

 それに関連する取り組みのひとつとして市立白山中学校、泉中学校の吹奏楽部が合同チーム「小田原ジュニアバンド」として活動しており、9月18日(月)には小田原三の丸ホールで行われるコンサート「Sirius Music Party!」にも参加する。

 同チームは昨年4月、小田原地区吹奏楽連合の代表を務める白山中・村上晃一校長が設立。吹奏楽部は、顧問のほかに上級生が下級生を指導することが多いが、部員数減少で上級生が少ない学校では下級生の技術に差が出てしまうことがあるという。また活動時間も長く顧問の負担が大きい。同チームは、これらの課題について「学校単位」から「地域単位」で取り組むことで解決しようというものだ。

「大人数の練習楽しい」本番に向け合同練習

 同チームは昨年度、白山中を含む4団体で活動。今年度は、白山中と泉中の2校で活動している。泉中の顧問・及川和貴教諭は、「部員数が減少しているなど今後のことを考え、参加を決めた」という。

 同チームでの合同練習は、参加イベントに向けた1、2回のみだが、それまでにも両校がそれぞれ同じ練習を行い、顧問同士が連絡を密に取り合い情報を共有している。また、市内の吹奏楽団体に指導を依頼することで、部員の技術向上とともに顧問の負担減少にもつながるという。

 5月の北條五代祭りパレードには学校単位でなく同チームとして出演した。今回は、村上校長が代表を務める一般マーチングバンドの連携組織「シリウスバンドアクティビティーズ」と小田原地区吹奏楽連合が共催。県内外で活動している音楽団体が参加する。

 本番を控え9月2日、泉中学校で合同練習が行われた。マーチングの動きの確認や演奏曲の音合わせが行われ、顧問の指導だけでなく両校の部員同士が意見を出し合う様子も見られた。白山中吹奏楽部部長の柳川乃明さん(3年)は「普段やったことのない人数での楽しさがある。印象に残る演奏をしたい」と意気込んだ。村上校長は「中学生の新たな活動の形を知っていただき、パフォーマンスを楽しんでもらいたい」と話した。

 イベントは全席指定で1千円。時間は午後3時から4時30分。Livepoketにてチケットを販売している。問い合わせは同地区連合【メール】odawara.suisougaku.rengou@gmail.comまで。

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