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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2024.11.23

伝統建築工匠の技に触れる
皆春荘でワークショップ

  • 修復中の皆春荘表門の前で、芹澤さんから説明を聞く参加者

 「表門」の補修・修復が行われている小田原市所有の歴史的建造物「皆春荘(かいしゅんそう)」で11月17日、伝統建築工匠の技を学ぶワークショップが開かれた。

 講師は、補修・修復を手掛ける宮大工棟梁の芹澤毅さんが務めた。

 一般向けの部には約15人が参加。薄い板を重ね合わせる「杮(こけら)葺き」や、凹凸のある丸太材を削り隙間なく組む「光付け」など、表門にも用いられている伝統的技術を現場を見ながら学んだ。

 芹澤さんが、「修復するだけでなく、技術を受け継ぐため100年後の人に何を残すべきかを考えている」と説明すると、参加者は感心した様子でうなづいていた。

 また建物内で、表門の屋根にも使用される「ヘギ板」作りを体験。木材にナタを打ち込み、木目にそって剥ぎ取るように割り厚さ3mmほどの板に仕上げた。親子で参加した大澤采子さん(11)は「板がうまく割れると楽しい」と笑顔で話した。

 木造建築物を受け継ぐための伝統技術「伝統建築工匠の技」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。

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