神奈川県企業庁が管理する山北町の三保ダムで、非売品の「ダムカード」を目当てに訪れる観光客が増えている。
一般財団法人日本ダム協会が発刊する『日本ダム年鑑』によると、日本国内には約2700のダムがある。このうち国土交通省や独立行政法人水資源機構の管理するダムで2007年度から「ダムカード」の配布がスタート。都道府県や発電事業者が管理するダムもこれに加わり、今年4月までに全国で347のダムが共通のひな形で「ダムカード」を無料配布している。
神奈川県内では、国が管理する宮ヶ瀬(中津川・宮ヶ瀬湖)とその下流にある石小屋、神奈川県企業庁管理の相模(相模川・相模湖)と城山(相模川・津久井湖)、三保ダム(酒匂川水系河内川・丹沢湖)の5カ所で共通仕様の「ダムカード」が配布されている。このカードの収集が愛好家らの間で全国的なブームとなり、三保ダムでも昨年春ごろから配布枚数が急増しているようだ。
ダムカードは、【1】1人1枚、【2】当該ダムのカードだけで配布、【3】郵送不可―といった共通ルールがあるため、各地に直接訪れないと手に入らないのが特徴。
山北町神尾田の県企業庁「三保ダム管理事務所」によると、三保ダムでカードの配布を始めたのは今から4年前。昨年までの3年間は毎月110枚程度だった配布枚数が、昨年夏ごろから200枚ほどに増加した。配布先の丹沢湖記念館の山崎治さん(53)は「ここ1年くらい、カード目当てでやってくる人が増えている」と観光客の増加を肌で感じている。カードを求めて丹沢湖を訪れるのは20〜30代の男性が多く、単独やグループ、家族連れなど「まんべんなくいる」ともいう。
名刺大よりやや大きいカードには、ダムの写真や概要のほか「こだわり技術」や「ランダム情報」も記載されている。写真の隅には目的や型式を示すアルファベット記号や更新情報もある。
三保ダムのカードには『FWP』と『R』の文字が記されている。これらの表記はダムごとにすべて違うダムの目的と型式で、目的は8種類、型式は9種類ある。
最近では岐阜県内で建設中の徳山ダムで初期に作られたカードが、大手オークションサイトで「初期物レアカード」として9700円(5月16日時点)の値をつけ、日本ダム協会には「ダムマイスター」の任命制度もあるなど話題も多い。
ダムカードは丹沢湖畔のダム管理事務所(平日のみ)と丹沢湖記念館の2カ所で無料配布している。三保ダムのカードに関する問い合わせは管理事務所/【電話】0465・78・3711へ。
5月25日(日)には、丹沢湖記念館から約9Km上流の西丹沢自然教室前で第52回西丹沢山開きが開催される。午前8時から。
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