足柄 人物風土記
公開日:2026.04.04
自宅の庭先で代々受け継がれている土佐原のしだれ桜を守る 岡部 昌典さん 松田町寄在住 85歳
寄の桜未来に守り継ぐ
○…自宅の庭にそびえたつ樹齢約250年の「土佐原のしだれ桜」を代々守ってきた。2007年から始まった「寄しだれ桜まつり」ではまつりのメインスポットにもなり、多くの観光客が訪れる。数年前に道路工事で根を切ったことから折れた枝などが見える木の現状に「一番良い時よりは元気がなくなってしまった」と嘆くが、樹木医の助言を受けながら、また強くなってほしいと願っている。
○…寄小、寄中、吉田島農林高校を卒業後、関電工に入社し70歳まで務めた。自身にとっては当たり前だった桜の存在のすごさに気づいたのは、幼い頃。「周りの人に教えられ気づいた」と笑って振り返る。20年ほど前から庭の外などから桜を見に来る人が増え、町や関係者の説得を受け「町のためになるなら」と公開することを決めた。
○…町の森林組合長だった05年に耕作放棄地増加の対策として、「桜を植えて地域を明るくしよう」と動いた。町と交渉し苗木をもらい、仲間と一緒に各所に数百本を植樹した。その花々が今では庭のしだれ桜とともに寄の春を彩っている。その行動力と熱意で周囲からは「決めたらやり抜くリーダーシップがあって頼りになる」と言われ、自然と人が集まる。
○…寄から開成町や小田原、秦野まで自転車で通勤通学していたこともあったほどの体力は今、自身の健康と癒しの時間に注いでいる。自宅近くの畑でジャガイモやネギを育て、近所に住む娘や孫に振る舞う。一日の終わりに好きなお酒を飲むのが至福の時間だ。願うのは庭の桜と町の桜を守ってくれる若い世代が現れること。「次世代に繋ぐのは簡単ではないけれど、来た人に綺麗だねと言ってもらえるように、今後も残り続けてほしい」
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