左から指導員の武藤さかえさん、高橋優太くん、近藤杏音さん、志子田真優さん、高橋利里愛さん、指導員の菊地昌子さん
第38回自転車の安全な乗り方足柄上地区大会（足柄交通安全協会・松田警察署主催）が８月25日に南足柄市体育センターアリーナで開催され、開成町のチームが７連覇した。
この大会は次年度の全国大会につながる地区予選で自転車事故防止を目的に１９７８年から続く。今年は１市５町から小学５年生を中心とした19チーム（76人）が出場して、学科テストと２種類の実技＝写真下で得点を競った。
大会には団体戦と個人戦があり地区優勝したチームが翌年の県大会に出場する。開成町勢は地区予選６連覇、県３連覇している。
今年の成績を含む過去38回の優勝回数は松田町と開成町が11回、大井町７回、山北町４回、中井町３回、南足柄市２回。松田町の優勝は１９７９年から03年までに10回、開成町は２００７年から15年までに９回。関係者によると行政や地域の熱の入れ方に影響している。松田町には２００３年頃まで熱心な指導者がいて、現在の開成町は町をあげての取り組みが功を奏している。
開成町は05年に県の「自転車事故多発地域」に指定されたことを受け町内の小学４年生全員を対象に「自転車運転免許講習」を導入。そこで大会に準じた座学や実技指導を取り入れ、希望者を５年次の大会にエントリーしている。すると07年に８年ぶりに町のチームが優勝し、県でも上位成績を収めるようになった。
２０１４年には開成小チームが足柄上地区勢として30年ぶりに県で優勝。全国大会に初出場すると翌年も連覇した。今年は開成南小チームが町勢３連覇を果たし全国大会でも過去最高の22位に入った。
開成町環境防災課で交通・防犯を担当し、小学生の時に大会に参加した経験を持つ小田優さんは「今年は過去最高の６チームが出場し、８月10日から11日間連続で学科対策と実技練習を重ね大会に挑戦した」と話している。
今年の優勝は開成南小５年の高橋優太くん、志子田真優さん、高橋利里愛さん、近藤杏音さん「開成南ドウィアワベスト」で、準優勝も開成南小５年の山本雪乃さん、藤岡茉起子さん、中島沙耶香さん、鳥居和奏さんチームだった。３位は南足柄市向田小の蓮野奈菜英さん、宇佐見真奈さん、中田朱音さん、萩野由彩さんの４人だった。
個人戦優勝は釼持一平くん（南足柄市）、２位山本雪乃さん（開成町）、３位蓮野奈菜英さん（南足柄市）だった。来年の県大会には「開成南ドウィアワベスト」が出場する。
30分で60問の学科テスト
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