戻る

足柄 トップニュース社会

公開日:2026.05.30

神奈川県足柄上郡大井町子ども園建設計画 2030年4月開園へ 計画変更重なる

  • 3度目の計画変更を発表した大井町

    3度目の計画変更を発表した大井町

  • 小田町長に要望書を渡す保護者

    小田町長に要望書を渡す保護者

  • 2030年4月開園へ (写真3)

 大井町は5月21日、町立認定こども園の建設計画について、2029年4月を予定していた開園時期を1年延期することを発表した。今月1日にも延期を発表しており、度重なる変更となる。

 同計画は、町内の保育園待機児童の解消と施設の老朽化対策として、大井保育園と大井第二幼稚園を閉園・統合し、新たな認定こども園を大井第二幼稚園の敷地内に新設するもの。

 25年6月、大井第2幼稚園が市街化調整区域のため、町は6月に改修の予算を組んだ。しかし10月には県のルール改定があり「新築や増築」も可能と判明。計画を「新築」へと転換していた。

 さらに今年5月には工事中の園児の安全性などを理由に「現園舎で運営しながら隣接地に建設する」から、「すべてを取り壊した後に新築する」計画への変更と、それに伴う2年間の園舎共有(大井幼稚園への移動)を発表していた。

署名活動も

 町による度重なる計画変更と並行して、保護者の中には、園児の環境変化による負担を懸念して29年4月開園という計画の延期を求める動きもあった。

 5月21日には、保護者グループが503人分の署名と要望書を町長への提出を予定していた。町はその直前に開かれた保護者との意見交換会で開園と工事着工の延期方針を伝え、同日午後に公式発表した。開発許可手続きの遅れや、現園舎解体に伴うアスベスト除去作業などに時間がかかるためだという。結果的に保護者グループの要望と同じ「1年延期」となったが「これまでの町の進め方に対して声を届けたい」として、予定通り、署名と要望書を小田眞一町長に手渡した。

 署名を提出した保護者グループの嶋野善美さんは「振り回される子どもが一番かわいそう。今の幼稚園で卒園できることは良かった」と小田町長に心境を語り「本当にもう変更はないですね?」と小田町長に確認する場面もあった。

 町は今回の延期の要因を「アスベストが見つかっただけでなく、県との開発や認可関係の手続きで時間が必要になった」と説明する。

 また3月に判明していたアスベスト除去の必要性を5月1日発行の広報では記載しなかったことについては「広報作成のスケジュールの関係で間に合わなかった。それでも確定している開園の延期の内容だけでも一刻も早く住民に伝えたかった。結果的に後から変更を重ねる形になってしまって申し訳なかった」と話した。

安全への懸念も

 延期決定で、保護者らの間に不安の声がなくなったわけではない。21日の意見交換会では、防災面で、移動先の大井幼稚園では災害時の引き取りに「徒歩40分〜1時間」かかることが伝えられ、安全対策への懸念も示された。

 署名と要望書を受け取った小田町長は、「早く作ってあげたいと考えていたが保護者の声を聞いて、こどもたちの環境の重要性に対する思いをしっかり受け取った。このような事態にならないよう十分な検討が必要だった」と話した。

 町は22日には他の保護者らへの説明会も行っている。町担当者は「新しい事実が出てきて方針を変えざるを得ないことが続き、保護者を混乱させてしまったことは否めない」と話し、今後は園との協議を重ねながら具体的な対応を検討していくとしている。

 今後は28年の着工、30年開園に向けて進んでいく予定。

足柄 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

もっと見る

もっと見る

もっと見る

足柄 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

もっと見る

もっと見る

もっと見る

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

足柄 トップニュースの新着記事

足柄 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS