悔い無き「計画通りの人生」 平沢在住 草山忠文さん
長年の地方自治への貢献に対して、秋の叙勲「旭日双光章」を受章した草山忠文さん(70・平沢在住)。
「自分一人の受章ではない。職場でも地域でも、多くの人に支えられてきた」と、受章の喜びを控えめに表す。
1943年、10人兄弟の6男として生まれた。秦野高校を卒業後、司法書士の父親に刺激を受け19歳で土地家屋調査士の資格を取得。翌年に草山測量設計事務所を開設した。
「20代前半に人生のプログラムを組んで、その通りに何事も実行してきた」という。そこには、まだ特定の相手がいなかった中でも結婚や、市議への立候補、市長選への立候補なども記されていたという。
「ほぼ計画通り」に29歳で結婚。32歳で市議に初当選、以降5期19年の在任中に議長も経験。また自治会長、連合自治会長を計6年務めるなど様々な視点から秦野を見つめ続けてきた。
1994年に市長選に立候補するも落選。政治の場から潔く身を引いた。
「市長を2期ほど務めてから引退する計画だったから困ったよ」と白い歯をこぼす。「強引なところもあって周りの人に迷惑を掛けたこともあるが、自分の人生で後悔はまったく無い」。歯切れの良い物言いはいまだ健在だ。
来年1月19日投開票の市長選には「現在の政治への信頼が低下しているのは選挙前の話(政策)が選挙後に簡単に変わってしまうこと。候補者は堂々と政策をぶつけ合って欲しい」と話した。
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