救護班派遣の協定を締結 市と秦野赤十字病院
秦野市は、局地的な中小規模の災害や事故に対して迅速に医師や看護師を現場に派遣できるよう、秦野赤十字病院との間で「救護班派遣要請に関する協定」を2月19日に市庁舎で締結した。
この協定は多重交通事故、バスや電車の事故などを始めとした局地的な災害や事故などに対して、より早く現場で医療活動が行えるようにすることを目的に締結された。事故や災害現場で医師の出動の必要性が認められれば、消防の判断で直接秦野赤十字病院に救護班(HAMAT)の出動要請ができるようになる。
救護班は医師1人、看護師3人、薬剤師1人、事務員2人の7人で1チーム。負傷者の人数などに応じて最大5チームが編成される。
秦野赤十字病院の高木繁治院長は「初動において迅速な出動が可能になり、救命率の向上が期待できる。有事の際に市民の役に立てるよう努力していきたい」と話した。また市消防では「救護班の出動のために消防の緊急車両を使用するなど、人命のために柔軟に対応していきたい」などと話した。
通常震災などの大規模災害や事故に際しては、県知事を通じて救護班(DMAT)が派遣されるが、局地的な災害などに関してはこれまで消防機関が単独で対応してきた。
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