名古木・千村生き物の里 希少生物パネルで紹介 啓発ツールとして初制作
希少な野生生物が生息している地域として、秦野市が保全を進める「生き物の里」に指定されている、名古木地区と千村地区の生態系などを紹介したパネルが完成した。市中央運動公園で3月23日(日)に開催される「第8回里山まつり」の会場内で展示される。
パネルでは、同地区で確認されたイモリやホトケドジョウ、ミズカマキリなどを写真やイラストを使って説明している。また、絶滅のおそれのある希少な生物として環境省と神奈川県のレッドリストに掲載されている種で、生息が確認されている希少種なども紹介されている。
パネルの内容をまとめたのは、同地区を調査場所の一部として里山や生物の研究などを進めている、東京農業大学短期大学部の竹内将俊教授と東海大学教養学部の北野忠准教授。
名古木地区を調査した竹内教授は、「希少な生物が数多く生育、生息している。外来の水生生物の代表種であるアメリカザリガニが生息していないことも特筆すべきこと」と話している。
千村地区で調査を進めてきた北野准教授は、「このエリアは行政や教育機関、里山保全団体、企業の活動によって里山環境が特に残されている。近年、急激に姿を消しつつある生物たちが今も住むことができる地域といえる」としている。
完成したパネルは3枚1組、合計6枚。哺乳類、鳥類、両生爬虫類、魚類別にまとめたパネルやカエルに特化した内容を紹介したパネルなどがある。今後は、自然観察会や各イベント会場で展示し、生き物の里の普及、啓発のツールとして活用していく。
秦野市では他に、柳川、渋沢、峠、深沢地区が生き物の里に指定されている。
3月23日に里山まつり
市中央運動公園(平沢148)で3月23日(日)、第8回里山まつりが開催される。時間は午前9時から午後3時。雨天時は規模を縮小して実施。
会場では、丸太切りや火起こしなどの体験コーナー、地場産野菜やそばの販売、写真や木工・工芸作品の展示などが行われる。また、午後1時から総合体育館で、里山シンポジウムがひらかれる。問い合わせは、市森林づくり課【電話】0463・82・9631へ。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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