秦野版 掲載号:2014年3月22日号
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最後の放哉(ほうさい)大賞に 自由律俳人の井上さん

文化

橋本樸樸さんの絵の前で直筆の大賞作品を持つ井上さん
橋本樸樸さんの絵の前で直筆の大賞作品を持つ井上さん
 渋沢在住の井上敬雄(よしお)さん(63)が3月4日、香川県土庄町で行われた自由律俳句の全国的なコンクール「放哉賞」で大賞を受賞した。この大会は、種田山頭火と並ぶ自由律俳人の巨匠・尾崎放哉にちなみ、顕彰活動の1つとして開かれてきた。同コンクールは関係者の高齢化などを理由に今回で最後。今年度は全国から400点以上の応募があり、井上さんはその中から大賞に選ばれた。

 受賞作品は「倒れたコスモス夕焼けをみている」。審査員からは「難しい言葉を使わずに見たそのままを表現したきれいな句。何度も読み直すことで心に沁みてくる」などと評価された。

 井上さんが俳句を始めたのは20歳の頃。「放哉の句集を読んで、雷に打たれたように感銘を受けた」という。その後、種田山頭火を世に広めた大山澄太さんに師事。常にペンとノートを持ち歩き、会社への通勤時間や散歩の合間にもひらめいた句を書きとめてきた。

 受賞作は去年の12月の夕方、渋沢丘陵を散歩していたとき頭に浮かんだ。「畑の脇に咲いていたコスモスが倒れているのを見つけ、夕焼けを見ているように思え、それをそのまま句にした」と誕生の瞬間を語る。

 25歳で世を去った自由律俳人・住宅(すみたく)顕信(けんしん)さんや、放哉の句集の表紙を描いた画家・橋本樸樸(ぼくぼく)さんなどと交流があり、様々な文化人との触れ合いの中で、作品への純粋な姿勢を学び、感性を刺激されてきた井上さん。「生活が自然に近くなければ純粋な句は浮かばない」と、質素な食生活や早寝早起きなどを今でも心がけているという。

 年に数回、井上さんは俳句仲間と南公民館や上小学校などで子どもたちに自由律俳句を広める活動もしている。「大好きな放哉にちなんだ賞の最後に、選んで頂き嬉しいです。輝き続けるようなものを目指していきたい」と井上さんは語る。

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