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秦野版 公開:2015年3月7日 エリアトップへ

はだの工場見学【2】 研究するマインドを忘れずに 株式会社 極東窒化研究所

公開:2015年3月7日

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そっと慎重に処理炉に製品を入れる
そっと慎重に処理炉に製品を入れる

 「あの工場、何を作っているの?」という疑問を追及するコーナー「はだの工場見学」。秦野にたくさんある工場の中は、驚きがいっぱい。第2回は三屋の(株)極東窒化研究所を覗いてみよう。

 歯車やボルトなど磨耗しやすい機械部品は表面を硬くする特殊な処理が必要。その1つ「窒化処理」は磨耗や腐食、熱等から部品を守る優れた方法だ。窒化技術は、1920年代ドイツで生まれ、日本では史上最大の戦艦と言われた「大和」の砲身にも用いられたという。

 同社は1957年、極東精機(株)の窒化部門が独立して誕生した窒化処理専門の会社。大型建設機械や産業機械、航空機の部品などの窒化処理を得意とし、多くの製造会社等から信頼を得てきた。工場内には直径2・2mの大型炉や、深さ7mの長尺(ちょうじゃく)炉など大小様々な22基の処理炉が並ぶ。第2工場には日本最大級の超大型炉。最大20tの大型部品の処理を施したこともある。

 部品は「お客様からの預かりもの」。天井からつられたワイヤーに部品を繋ぎ、慎重に炉の中へ下ろす。自社トラックで運んできた製品に処理を施し、無事に返却して初めて1つの仕事が終わる。預かっている製品は、きちんと処理されているのか、確認することができない。「だからこそ、工程管理を徹底し、お客様の信頼を得ることを大切にしています」と小野代表取締役は話す。

 「研究し続けるマインドを忘れないように」と社名に残した「研究所」の文字。緊張感のある工場に、信用と信頼を重んじ、学び続ける同社の姿勢が表れていた。
 

水無川沿いにある本社
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