秦野市ボウリング協会理事長を務める佐々木晋さん(62)が、子どもから大人まで気軽にボウリングに親しみ楽しめるよう、ミニボウリングレーンを自費製作した。今後、公民館まつりや市内の祭り、イベントなどに出張して多くの人たちがボウリングを体験出来るようにしていきたいという。
出来上がったのは全長4・5m、幅60cm、高さ35cmのガーターなしのレーン。
パソコンを駆使して精密な図面を引き、ホームセンターで購入した資材で作った自信作だ。ボウリング場の床材の木目と同じような資材を選んだのもこだわりの1つ。また、ピンとボールは既製品だが、子どもにもより本物に近い体験をしてもらおうと、ボウリング場で使用されている本物のピンとボールと同じ材質で作られた1/2スケールのものを用意した。
さらに、投げたボールが手元に戻るボールリターンはレーン横にアルミパイプで設置。1投し、ピンを直している間にボールリターンにボールを置けば、緻密に計算された傾斜角度とボールの重みで転がり、投球するアプローチに戻ってくるという代物だ。「勾配を決めるのは苦労した」と話す佐々木さん。パイプで敷かれた輸送路から落ちずに戻ったボールは、パイプを反らせ、クッション材をつけ、しっかりと止まるようになっている。「むき出しではだめ」と洋裁が得意な佐々木さんの妻がカバーをつけてくれた。
4歳ぐらいの子でも楽しめるよう、投球補助のスライダーも作成。また、倒れやすいよう、公式なピンの配置の縮小版も用意した。
「楽しんでもらうのが好き」
「人を呼んだり集めたり楽しんでもらうのが好き」と無邪気な笑顔を見せる佐々木さん。ボウリング歴は20年を越え、過去には大会で優勝、現在は県ボウリング協会の事務局長も務める。レーンは「より本物に近いものを」と豊富な経験と知識を注ぎ込んだ。レーンを屋外に設置すると、子どもたちの注目の的となり、大人も物珍しそうに寄ってくる。佐々木さんの優しい「やっていきな」の声に笑顔を見せ、ミニボウリングを楽しんでいた。
これまで、他市から道具を借り、南が丘公民館まつりでミニボウリングを4年程行っていたが、子どもが楽しめてもレーンの短さ等から大人にはつまらないものだった。さらに「いつまでも借り物では」という思いがあり「だったら大人も楽しめるものを自分で作っちゃえ」と一念発起。ボールリターンは当初作る予定は無かったが「あった方が格好いいし、子どもも喜ぶと思って」と追加。イメージ通りに出来たと笑みを浮かべるも「まだ進化させなきゃ」と体験者が楽しんでくれるようなアイデアで頭の中はいっぱいだ。
佐々木さんは「小学校高学年、中高校生から大人まで皆が楽しめるように考えて作った。祭りや地域のイベント、老人ホームなど、やってもらいたい方がいればお声がけ下さい。多くの人にボウリングに興味を持ってもらえれば」と話した。
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