戻る

秦野 トップニュース文化

公開日:2015.09.10

小酒井基紘さん(南矢名在住)
イラストが手帳カバーに
大手雑貨店等で販売

  • 自身のイラストが入った手帳を持つ小酒井基紘さん

  • 様々な動物が描かれた手帳カバー

 ライオン、パンダ、ゾウ、ペンギン――行進するように描かれた愛嬌のある動物たち。秦野市南矢名在住の小酒井基紘(もとひろ)さん(30)のイラストをカバーデザインに採用した手帳がロフト、東急ハンズ、有隣堂など各店舗で現在販売されている。製作したのは(株)マークス(本社/東京都世田谷区)。

 製品名は「アニマル・パレード」。B6サイズ・112ページで価格1000円+税。現在店頭に並んでいる「9月始まり」のほか、同じ仕様の「1月始まり」もある。

 小酒井さんには知的障害があり、父・一繁さん(66)、母・真知子さん(65)のサポートを受けながら自宅の「工房南矢名」で精力的に創作を続けている。

 ジャンルは手帳に採用されたペン画のほか、綴れ織り、クレパス画、油彩など。2015年神奈川県美術展では平面部門(絵画)と工芸部門(綴れ織り)でそれぞれ入選するなど、温かみのあるタッチ、独創的な色使い等が専門家からも高く評価されている。

 小酒井さんのもとに、イラスト使用の打診があったのは昨年10月ごろ。マークス社のデザイナーが知人の持っていた小酒井さんのペン画がプリントされた手ぬぐいを見て「一目ぼれした」のだという。

 同社ではイラストの採用理由を、手帳販売のターゲットとしている20代女性が好みそうなゆるくてかわいいイラストであること、また動物の愛嬌ある表情やかたちが見ていて飽きない不思議な魅力があると説明。製品化にあたりイラストが引き立つことを最優先に、文字のレイアウトや色を検証したという。

 一繁さんは完成した手帳を見て、「自立を目指している彼(基紘さん)の作品を、世に知ってもらえるきっかけになれば。信じられない思いであり、大変ありがたいです」と話した。

 同社では「基紘さんの作品に対する熱意はもとより、基紘さんを全力でバックアップするご両親の思いにいつも心を動かされます。取引先がある海外でも、小酒井さんの作品を知る人が増えると良いなと期待しています」と話している。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

秦野 トップニュースの新着記事

秦野 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS