オカリナのアルバム「CONSOLAZIONE」を制作した Reiさん(本名:大浦 玲子さん) 萩が丘在住
「オカリナは私の支え」
○…温もりのあるオカリナの音色。自らオカリナを制作しながら理想の音を探す傍らで、自分が吹いたオカリナ曲を集めたアルバム「CONSOLAZIONE」を自主制作した。イタリア語で「慰め」や「救い」という意味を持つこのCDには、自ら演奏した17曲が収録されている。
○…結婚を機に、生まれ育った宮城県から秦野へ。知り合いは誰もおらず、ホームシックにかかったことも。しかし、好奇心旺盛な性格を発揮し、コーラスやハンドベル、押し花など興味を持ったものに積極的にチャレンジ。趣味を通してさまざまな出会いにも恵まれた。オカリナを始めたのは12年前。その直前、交通事故で大怪我を負った。倦怠感や指が思うように動かなくなるなど後遺症に悩まされ、気が滅入っていたころ、仲間に誘われてオカリナと出会った。夫や息子たち家族の応援、病院の主治医に励まされたこともあり、「オカリナを頑張ってみよう」と指のリハビリなども兼ねて、続けることにしたという。
○…音に魅せられ、有名な奏者のCDなどを聴くうちに、自分の吹くオカリナと音が違うことに気付いた。市販のものでも音質に差があることを知り、好みの音を求めて3年前から自分でも制作を開始。材料となる土や穴の開け方など独学で工夫を重ねてきた。これまでに作ったオカリナは1000個以上。型は使わず一つひとつ形を作る。朝4時に起き出して、1日に最低でも1個は作るようにしているそうだ。「手で感触を覚えていくもの。やればやるほど難しい」と苦笑交じりに話す。
○…現在は、三ツ境や相模原で教室を受け持つほか、市内の公民館で個人レッスンも行っている。秦野戸川公園で練習をしていたところ、「オカリナを教えて欲しい」と声をかけられたのがきっかけで生徒になった人もいるとか。「オカリナは私の生きる支え」と微笑んだ。
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