秦野 人物風土記
公開日:2016.07.23
全国各地で精力的に活動するサクソフォン奏者
田村 哲(さとし)さん
秦野市出身 32歳
深みを増した音色、届けたい
○…「年齢を重ね、いい意味で力が抜けてきて、音楽をさらに楽しめるようになりました」。既存の型にとらわれない斬新なスタイルの公演を数多く手掛ける吹奏楽団ブリッツ・フィルハーモニック・ウインズの団員として表現力豊かな音色を奏でる他、ソロリサイタル、中高生の指導、吹奏楽コンクールの審査員など、活動は多岐に渡る。
○…野球少年がサックスと出会ったのは中学生の時。兄の影響で吹奏楽部に入部したことがきっかけだった。「見た目がかっこいいから」位だったが、土日も休みなく仲間と練習を行う中で、次第にのめり込んでいったという。中学2年の頃には、将来の夢が野球選手から音楽家へと変わり、中学3年時のアンサンブルコンテストでは東関東大会に進むほどの実力に。その後は県立弥栄東高校(現弥栄高校)音楽コース、東京藝術大学、同大学大学院修士課程を修了し、プロとしての道を歩み出した。
○…秦野市萩が丘出身。幼少期に横浜市内へ引っ越したが、父の実家が秦野にあるため何度も訪れている。趣味は草野球。友人と楽しむのはもちろん、「まったく人見知りをしない性格」らしく、助っ人募集をしているチームに連絡をとり、一緒に汗を流すこともしばしば。「人と話すのがとにかく好きなんです。色々な方との交流が自分を高めていくし、それが音にも表れる。今のぼくがあるのは周りの皆さんのおかげです」と謙虚にほほ笑む。
○…「コンクールで賞を取りたい」という思いでいっぱいだった20代。約2年前に突然思うように指が動かなくなり、「もう辞めたほうがいいのかも…」と弱気になった時期もあった。悩む中で肩の力がふっと抜けたといい、指の感覚が戻ってからは「純粋に音楽を楽しめるようになった」と振り返る。力強い眼差しで「深みが増した田村哲の音楽を今後も届けていきたい」ときっぱり。その思いを力強い音色にのせる。
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