秦野にゆかりのある、歌人であり国文学者の谷鼎(かなえ)。今年は生誕120年に当たり、秦野市立図書館では記念展示「谷鼎のまなざし―社会を詠う・農を詠う―」を開催している。
谷鼎は千村で幼少期を過ごし、西秦野村立尋常高等渋沢小学校を卒業。京都帝国大学を卒業後東京で教職を務めながら、和歌研究を重ね歌人としての頭角を現していった。1945年には空襲を機に秦野に戻り、郷土の文化や風景を詠んだ作品を多く生み出した。晩年には秦野市立西中学校の校歌の作詞も手掛けている。現在の市内には、渋沢駅南口など4カ所に歌碑が建立されるなど谷鼎の功績が残されている。
記念展示では、同図書館や関係者が所蔵する資料87点が集められた。歌集「伏流」や「青あらし」、和歌研究書「古今和歌集評解」や「定家歌集評釈」などの他、直筆の短冊や掛け軸、愛用品などが並ぶ。
場所は同図書館2階の前田夕暮記念室。期間は12月25日(日)まで(月曜休館、祝日の場合は翌日)。入場は無料。
問い合わせは秦野市立図書館【電話】0463・81・7012へ。
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