「Kazuho Monster」としてダンス活動をする 堀野 一穂(かずほ)さん 平沢在住 21歳
世界へ挑戦するモンスター
○…地面を滑るように動くムーンウォーク。身体を自由自在に動かし、多彩なダンスで観客を魅了する。8月には相模原で行われたムーンウォーク世界大会でも優勝した。ダンサー名の「Kazuho Monster」という名前は、ダンス界で「怪物」と呼ばれるほどビックになりたいという想いでつけたという。
○…幼少期から原因不明の発熱で入退院を繰り返していた。中学で回復したが、大学受験を控えた時期に再発。志望校の試験が受けられなくなり「ショックでした」と振り返る。しかし、そこで人生の転機が訪れた。布団の中で偶然開いたダンスアーティスト・上野隆博氏のパフォーマンスを映した動画…それに衝撃を受け、玉川大学合格後に上野氏が主宰するスタジオへ。師と仰ぎ、本格的にダンスの道に進み始めた。
○…ダンスの本場「ニューヨークに行きたい」という夢が現実味を帯びたのは昨年のこと。実際に現地のダンスに対する熱を肌で感じた。大学卒業を控え、今年からは資金集めとして毎日渋谷でストリートダンスを行うようになり、技術を磨きながら「どうすれば見てもらえるのか」を研究する日々。「自分のパフォーマンスを見て『これで明日も生きられるよ』と言ってくれる人がいる。それが本当にうれしい」。普段は大人しいタイプだが、ステージに上がるときは「自分が世界一だ、と思っています」とキッパリ。そのくらいの自信を持たなければお客さんに見せる価値はない、とプロ意識を覗かせる。
○…趣味は囲碁。実はプロを目指していたという腕前だ。CMやクロネコヤマトの宅急便40周年企画動画のダンサーとして、また11月にはモデルとしても出演が決まり、活動の幅を広げている。夢はニューヨークの舞台で一流ミュージシャンのバックダンサーとして踊ること。「自分の存在を知ってほしい」。夢を実現するため秦野の『怪物』は世界へとステップを踏む。
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