登山シーズンとなり4月6日、「丹沢臨時警備派出所」の開所式が県立秦野戸川公園パークセンター前で行われた。
『山の交番』の愛称で親しまれている同派出所は、遭難事故などが発生した際に山岳遭難救助の拠点として活用されている。塔ノ岳や鍋割山、大倉、ヤビツ峠などの東丹沢を管轄し、普段は登山道のパトロールや登山者への啓発を行っている。
開所式には村山英彦秦野警察署長や、同署署員や消防職員からなる山岳遭難救助隊の隊員ら、関係者が出席した。はじめに村山署長は「開所にあたり、隊員には登山者への啓発活動と有事に対する備えをしてほしい」と挨拶。「救助隊がいるから丹沢の山を楽しむことができると理解していただけるような活動をしてほしい」と隊員らを激励した。その後、島脇善紀隊長に村山署長から装備品のピッケルが手渡され、隊員らは同派出所に向けて出発した。
2017年の山岳遭難件数は37件(うち死亡者2人)。今年もすでに2件発生しており、同署では登山計画書の提出を呼び掛ける。同派出所は12月中旬まで開設される。
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