秦野 人物風土記
公開日:2018.04.13
4月22日、文化会館で20周年公演を開催する日本舞踊五月流「みやこ会」会主の
五月(さつき) 千都弥(せんつや)さん
今川町在住
感謝の想い、いつまでも
○…「20周年という節目を迎えることができた。皆さんに日舞を披露することができ感謝している」。最初に口にした言葉は、これまでに支えてくれた人への「感謝」だった。チャリティー公演には弟子のほか、他の流派からの応援出演もある。また、今回は五月流の五月千王流祖が特別出演する。「来場者に最高の踊りを披露したい」と言葉に力がこもる。
○…同会は1998年から公演を開催している。踊りを通して地域福祉に役立ちたいという想いから、3回目の公演からチャリティーを始めた。その想いは来場者に伝わり、毎回多くの善意が寄せられている。「大きな歩みではないが、一歩一歩階段をあがるように確実に浸透していった。今後も続けていきたい」。30周年開催まで見据えている。
○…内気で話をすることが苦手だった子どもの頃。踊りが好きだった母親の影響で小学1年から踊りを習い始めた。「私も好きだったので楽しく通っていた」と振り返る。社会人になっても踊りは続けた。その後、厳しい稽古の末、名取りになった。完璧な踊りを習得しようと努力。「師の指導は厳しさの中にも情が深くとても信頼できた」。信頼関係が高みに繋がった。様々な役どころを演じ、時には男役も。「自分にはない役も踊りの楽しさ」と話す。「踊りにこれで完成はない。稽古は一生」と強調する。
○…踊り以外に、俳句を習っている。いつまでも生き生きと生活するために始めたという。「自然豊かな秦野。題材は豊富」。座右の銘は「個人は質素に、社会は豊かに」。東芝の社長・会長を歴任した土光敏夫さんの生き様に感銘を受けた。「思っていても実際に行うのは難しい。その気持ちを持って取り組んでいきたい」と話す。
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