秦野 人物風土記
公開日:2018.04.20
4月22日、文化会館で開催する秦野市民交響楽団の演奏会で朗読を行う
長澤 智子さん
新町在住 42歳
周りを元気にする声楽家
○…演奏をバックに交響的物語『ピーターと狼』の朗読を行う。「演奏と語りで来場者に物語が思い浮かぶような情景を作りだせるように頑張りたい」と意気込む。朗読は3つのプログラムのうち2番目。「最初の演奏の余韻を引き継ぎつつ、メインとなる最後の演奏に観客を繋げていきたい」。柔らかな語り口だが言葉に力がこもる。
○…高校合唱部のボイストレーナーやコーラスグループの指導、コンサートの司会やナレーターなど多岐に渡る活躍を見せる。元々同楽団員で活動していたが結婚を機に現在は休団中だ。アットホームな雰囲気の楽団が好きだったことから退団ではなく休団にした。「私のわがままを受け入れてくれていることに感謝しています」。今も、関わりを持てることへの嬉しさをにじませる。
○…秦野市出身。絵を描くのが好きなおとなしい子どもだった。中学では、美術部への入部を希望していたが吹奏楽部に。「仲の良い友人が吹奏楽部に入るというので仕方なく」。その後、内気だった性格から活発になったという。「大会出場等で度胸がついたのかも」。大学ではオペラを学んだ。「指導は厳しかったけど、楽しさが上回っていた」と振り返る。大学卒業後は、音楽の楽しさを多くの人に伝えたいと考え、小学校の音楽教諭や中学校非常勤講師として5年間務めた。
○…家事の合間を縫って、家で練習をすることが多い。娘さんからのするどい指摘も。「家族が一番厳しい先生」と苦笑い。舞台や、指導にあたっているとき、一番大事にしていることは『伝えよう』という想いだという。「相手に伝えるためには、まず私が楽しむことが大事だと思う」。信念を持ち、22日の創立40周年記念定期演奏会に臨む。
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