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公開日:2018.12.14

創意くふう展で県知事賞
中1の天野さん「温度コンセント」で

  • 天野希乃実さん

  • 「温度コンセント」

  • 温度コンセント(右下)に扇風機などを繋ぐと、自動でON/OFFし、温度を一定に保つ

 第77回神奈川県青少年創意くふう展覧会で、秦野市立大根中学校1年生の天野希乃実(ののみ)さんの発明品「温度コンセント」が最高賞の県知事賞を受賞した。12月15日(土)に横浜市で表彰式が行われる。

 同展覧会は神奈川県内の児童・生徒が独自のアイデアで創作した発明品を出展するコンクール。今回は秦野市内から851人が出品し、県内全体では3010人、2995点の応募があった。県知事賞3人を含めた44人が受賞した。

 天野さんが出品したのは、扇風機や電気毛布などを自動で付けたり消したりしてくれる発明品「温度コンセント」。内蔵された温度センサーが感知し、あらかじめ設定した温度が保たれるよう調節してくれる。

 製作のきっかけは、猛暑日が続いた今年の夏休み。寝ている間に扇風機のタイマーが切れると暑くてたまらなかった事から「暑い時だけ電源が付けば快適だし、エコなのに」と構想を練り始めた。

扇風機や電気毛布自動でオン・オフ

 幼い頃から工具を触って物を分解したり組み立てたりするのが好きだったという天野さん。のこぎり、金づち、電動ドリル等が入った自分の「工具セット」を手に、家にあった廃材やコードを使って製作に取り掛かった。

 ポイントとなったのは様々な冷暖房器具に使用できる柔軟性と待機電力のカット。父・乃祐(だいすけ)さん(42)にハンダ付けを教えてもらい、デジタル温度コントローラーに温度センサーとスイッチを繋ぎ完成させた。製作費は1500円だったという。

 夏休み明けに秦野市児童生徒創意工夫展覧会に出品すると、優秀賞を受賞。その後、県の展覧会でも受賞が決まり「お父さんも喜んでくれた」とにっこり。展覧会への出品は初めてだった。

 地球温暖化問題にも関心がある天野さん。最近は理科の授業で、大根おろしとオキシドールで酸素ができると教わり「廃材を使って酸素を作る機械ができるかも」と考えているそうだ。同校で技術科を担当する谷津裕(ゆたか)教諭は「習った事から自分で考えて工夫する姿勢が素晴らしい」と讃えた。

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