秦野商工会議所観光飲食部会(秋山純夫部会長)は2月18日、秦野市表丹沢野外活動センター(菩提)で、一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事の藤木徳彦氏を講師に招き、同部会の会員を対象としたジビエ料理のセミナーと試食会を行った。
ジビエとはフランス語で天然の野生動物の食肉を意味し、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化のひとつ。近年全国各地で新たな観光資源として脚光を浴びており、その活用を国も推奨している。捕獲や処理、供給の安定性など普及にはまだ課題は多いものの、低脂肪で、高タンパク、しかも鉄分が豊富なジビエはグルメの間でも人気を呼んでいる。
丹沢には多くのシカやイノシシが生息していることもあり、秦野商工会議所はその可能性に着目。秦野市の観光や、産業振興の起爆剤となる可能性を探ろうと今回の事業を開催した。
この日は一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事の藤木徳彦氏が講師を務めた。同氏は日本のジビエ料理界の第一人者で、オーナーシェフを務める長野県茅野市のレストランで、ジビエ料理を中心としたフレンチを提供する傍ら、各地で料理教室や食育講座などの講師を務める。
この事業には秦野商工会議所佐野友保会頭や副会頭、同組織の部会長らを始め市内飲食店経営者らが出席。また、高橋昌和秦野市長や丹沢を共通の観光資源とする伊勢原市の高山松太郎市長らが出席。藤木氏は「秦野は新宿からわずか1時間で来ることができる近さと自然の豊かさがある。ジビエに加え野菜など地元産にこだわった料理などを提供したら魅力が高まるのでは」と話した。この日は藤木さんが腕を振るった「シカ肉のステーキ赤ワインソースジンの香り」や「猪肉と香草の生春巻き」他、10品の料理が提供された。
秦野商工会議所の佐野友保会頭は「駆除から活用へ、自然の恵みをいかして秦野の活性化を図ることができれば」と話した。また料理を試食した高橋市長は「ステーキは柔らかく、そのほかの料理も味も美味しい」と感想を話した。
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