特殊詐欺抑止に貢献したとして、秦野警察署（竹田茂署長）は12月下旬、セブンイレブン秦野寿町店と中栄信用金庫本店営業部に感謝状を贈呈した。
セブンイレブン秦野寿町店は11月27日と12月16日の２回、架空請求詐欺を抑止。１件目は、80歳代男性がインターネット契約関係の未納金を払うように言われ、ＡＴＭを探していたところ、不審に思った店員が声をかけて発覚した。２件目は、70歳代男性がインターネット中にウイルス感染をした旨のメッセージが出て、ｉＴｕｎｅｓカードで支払いを求められたが、購入時の慣れない様子に店員が理由を聞き、架空請求詐欺だと判明したという。
感謝状の贈呈は12月22日に店舗前で行われ、相原洋介オーナーに同署生活安全課の影山洋一課長が手渡した。影山課長は「最近はコンビニを使った詐欺も増えている。店員の方が目を配り、阻止いただけたことは大変ありがたい」と話した。
一方、中栄信金本店営業部は12月14日、70歳代女性の還付金詐欺を阻止した。女性は市役所職員を名乗る者から医療費の還付金があると言われ、その後、中栄信金の職員を名乗る犯人から連絡があったという。手続きの詳細を聞くため女性が同信金に直接電話し、詐欺だと判明、通報した。
贈呈式は12月28日に行われ、同信金の奥津智光部長に竹田署長が感謝状を手渡した。竹田署長は「手口が多様化する中、詐欺抑止には地域密着型の対応を取らなければならない」と話し、普段からの啓蒙活動に対して感謝を述べていた。
秦野署管轄での２０２０年中の特殊詐欺発生件数は25件。合計被害額は約３２３７万４千円にのぼり、預貯金型詐欺が10件、オレオレ詐欺８件、キャッシュカード詐欺盗が５件だった。
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