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秦野 文化

公開日:2021.04.09

ダンスナッツ青木友哉さん
ベルギー留学、夢への一歩
ローザンヌでチャンス掴む

  • 今回目に留まった審査動画の一部

 秦野市曲松のバレエスタジオ「ダンスナッツ」(岩本奈月代表)に通う青木友哉さん(小田原市下曽我在住・17)が、9月からベルギーのアントワープ王立バレエ学校に入学する。ローザンヌ国際バレエコンクールに出場したのがきっかけで声がかかり、プロのバレエダンサーという夢への一歩を踏み出した。

 若手ダンサーのプロへの登竜門として多くの競技者にとって夢の舞台となるローザンヌでは、例年現地でワークショップが開かれている。ここではコンクール入賞の有無とは別に声がかかることがあり、出場者がチャンスを掴む場となる。

 しかし、今年はコロナ禍で現地開催がなくなりビデオ審査のみとなったため、ワークショップも中止に。代わりに審査用の動画が判断材料となり、同学校から青木さんに声がかかった。

世界での活躍胸に

 コンクールでは残念ながらファイナルに残ることはできなかったが、終了から1週間ほどして訪れたチャンスにほぼ即決で留学を決意した。両親もその夢を理解し、後押しをしてくれたという。通っていた高校は3月いっぱいで辞め、今は通信制の学校に切り替えている。「外国語は何もできないので、せめて読み書きが少しでもできるよう勉強中です」と意欲をのぞかせる。

 一方で、不安もある。「決まる前は行きたいという思いだけでしたが、いざ現実のものになると向こうで一人でやっていけるのかという気持ちも生まれました」と心境を話す。しかし、一度は行ってみたいと思っていた「芸術の国」ベルギー。不安を上回る期待と持ち前のポジティブさで、準備を進めている。

 ベルギーではアパート暮らしで、2年間バレエ漬けの生活を送ることになる。「まずは基本であるクラシックをしっかり学びたい」と話す青木さん。学校では現代舞踊やスペイン舞踊なども学ぶことができ、それらはダンスナッツが主にするコンテンポラリーダンスに通ずるものがある。「表現の幅を広げるため、バレエだけではなく語学など色々なことを吸収したい。卒業後はベルギーのバレエ団に入りたいです」と展望を語った。

 ダンスナッツでは6月20日にクアーズテック秦野カルチャーホールで発表会を予定しており、青木さんの日本最後の舞台となる。同発表会には元スクール生で新国立劇場のバレエ団員である岸谷沙七優(しゃなや)さんも出演を予定している。

 発表会の問い合わせは岩本代表【携帯電話】090・7193・9090へ。

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